2013.07.11

3年ぶり青の水面 山元・坂元小プール再建 宮城

新プールの落成式でテープカットをして祝う関係者 新プールの落成式でテープカットをして祝う関係者

 東日本大震災の大きな揺れで全壊した宮城県山元町坂元小(児童158人)のプールが再建され、6年生の20人が9日、校内で3年ぶりに水の感触を楽しんだ。
 新プールは25メートルで5レーンを備え、更衣室やシャワーも設けた。プールサイドで落成式があり、児童代表は「みんなで思い切り泳ぎたい」と宣言。テープカット後、児童が一斉に飛び込んだ。千尋真璃亜さん(11)は「冷たくて気持ち良かった。夏休み中に10回は入りたい」と笑顔を見せた。
 以前のプールは震度6強の揺れによる地滑りなどで水漏れが生じ、配管も破損したため取り壊された。児童は坂元中のプールなどを借りて授業を受けていた。
 新プールは今春に完成予定だったが、資材不足による2度の入札不調でずれ込んだ。総工費は約9300万円。井上剛校長は「夏休みに間に合って良かった。自分たちの学校で思う存分泳いでほしい」と話した。

2013年07月10日河北新報朝刊

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