2013.11.02

地元5高校連携「石巻風ピザ」開発 地場食材利用

試作した「石巻風ピザ」を振る舞う高校生ら

試作した「石巻風ピザ」を振る舞う高校生ら

 宮城県石巻地方の高校5校の生徒たちが、米粉など地元食材を使った「石巻風ピザ」の開発に乗り出した。水産、商業など各校の特色を生かした初の連携事業。地元企業の支援も受け、来年度の商品化を目指す。
 東日本大震災で被災した地域の産業再生を担う人材を育てようと、県東部地方振興事務所が企画した。石巻北、宮城水産、石巻工、市女商(いずれも石巻市)と女川(女川町)の各校から計15人が参加している。
 生徒たちは9月上旬、「米粉」「魚介類」などのテーマから商品をピザに決定。宮城水産は魚介類の扱い方、市女商はマーケティングなど学校ごとに役割分担した。
 試作されたピザは生地に米粉を使い、メーン具材にサバのみそ煮、ホタテの貝柱を採用した2種類。ともにトマトソースをベースに宮城水産が開発した魚醤(ぎょしょう)を加え、サバはホワイトソース、ホタテはオーロラソースで味を調えた。
 試食会は今月22日に石巻工であり、支援する食品関係の企業関係者らに振る舞った。石巻市のイタリアンレストラン「ベル・コルポ」オーナーの阿部純一さん(44)は「サバはソースを合わせることで味が良くなった。よくここまで仕上げた」と感心した。
 生徒たちは11月2日に名取市、4日に石巻市で、それぞれイベント会場でピザを無料提供する。来場者のアンケートなどに基づき改良を加え、来年2月に発表会を開く。
 石巻北高2年の成沢朱音さん(16)は「みんなと話し合って見た目などを工夫し、おいしいと言ってもらえるように頑張りたい」と意気込んだ。
2013年10月31日河北新報朝刊

*****************
「読む」復興支援 スマイルニュース
iPhoneアプリDLはこちら
AndroidアプリDLはこちら
スマイルとうほくプロジェクト公式サイト

記事一覧に戻る