2014.01.25

週末は気仙沼 浦島地区住民、ツアー企画 来月22、23日

ボランティアと養殖体験の打ち合わせをする浦島地区の漁業者=気仙沼市の梶ケ浦漁港
ボランティアと養殖体験の打ち合わせをする浦島地区の漁業者=気仙沼市の梶ケ浦漁港

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 東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県気仙沼市浦島地区の住民らが、1泊2日の被災地観光ツアー「週末は気仙沼。」を企画している。養殖体験の場を提供したり、震災語り部が話題提供したりして「被災地のいま」を訴える。第1回は2月22、23日に実施する予定で、参加者を募っている。
 ツアーの1日目は、震災で全壊し、再建された地区の水産加工場でワカメの生産工程を見学してもらう。昨年3月末に閉校した浦島小の校舎にも案内し、語り部が震災時に発生した火災をバケツリレーで消火したことなどを説明する。
 2日目は早朝からワカメの刈り取りを体験するとともに、洋上の養殖いかだを船で視察する。近隣の仮設商店街で昼食を取った後、気仙沼湾を見晴らす安波山から復興途上の市街地を視察する。
 気仙沼湾に面した浦島地区は震災前に約240世帯あったが、多くの住宅が被災し現在は約3割しか残っていない。地域の活力が失われていく中、豊富な海産物と廃校施設を活用して魅力を発信しようと、浦島地区振興会と気仙沼市で活動する日本国際ボランティアセンター(東京)が共同で企画した。
 同振興会の小野寺光一会長は「地区と気仙沼大島を結ぶ大島架橋が完成すれば往来する車は確実に増える。多くの観光客に地区を訪れてもらい、交流人口の増加につなげたい」と話す。
 ツアーはJR気仙沼駅発着で、22日午前11時5分までに集合し、23日午後3時15分に解散する。料金は気仙沼市唐桑町の民宿での宿泊費と3食の食事代込みで1万5000円。募集人員は10人(最少催行人員5人)。第1回の締め切りは1月31日。第2回は3月22、23日に実施する。
 連絡先は日本国際ボランティアセンター気仙沼事務所0226(29)6024。

2014年01月23日河北新報朝刊

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