2014.07.01

岩手県の仮設入居、5年に延長 公営住宅整備が遅れ

 東日本大震災を受けて建設された岩手県の応急仮設住宅の入居期間が、現行の4年間から5年間に1年延長されることが6月27日決まった。延長は3回目。一方、盛岡、滝沢、花巻、北上の4市で被災し、みなし仮設に入居している14世帯は住居の自力確保が可能になっているとして期間延長は行わない。
 期間延長は、同日付で国の同意が得られた。用地取得難航や人材、資材の不足で県内の災害公営住宅整備が遅れていることが主な要因。2016年度末までに5969戸のほとんどを完成させる計画だが、今年5月末現在で完成したのは10・5%に当たる628戸にとどまっている。
 今回の延長で応急仮設住宅は最大で16年8月ごろまで入居できる。さらなる延長の必要性も見込まれ、県は使用長期化に伴う改修方法を検討するため、7~8月ごろに釜石市の平田仮設の一部で床の改修工事を試行する。

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