2014.08.06

被災地で学ぶ「てんでんこ」 全国の中学生が取材

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 全国の中学生が被災地を取材する「写真で綴(つづ)る、被災地の『いま』を伝えるプロジェクト」は2日、釜石市と大槌町で行われた。中学生8人が避難所として支援を続けてきた寺の住職や、被災自治体の首長から話を聞き、被災地の現状や震災の教訓を伝えることの大切さを学んだ。
 同市大只越町の仙寿院では、芝崎恵応(えのう)住職が「津波(の到達)は早い。見える前に逃げないといけない」と強調し、地震直後に撮影した映像を紹介。生徒らは避難所に指定されている仙寿院に向かって走る「韋駄天(いだてん)競走」を体験し「とにかく逃げる」という教訓を肌で感じた。
 鹿児島県樋脇中1年の冨部鈴夏(ふべ・りんか)さんは「自分の目で見て、生の声を聞くことは貴重な体験。感情を込めて伝えることができる」、静岡県高松中2年の吉野辰成君は「地元でも地震が多いので、防災の考え方を多くの人に伝えたい」と語った。
 岩手日報社、河北新報社、福島民報社の3社が合同で取り組むスマイルとうほくプロジェクトが主催した。
 【写真=韋駄天競走のコースを全力疾走し、津波の教訓を学ぶ生徒たち】

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