岩手県大船渡市三陸町越喜来(おきらい)のホタテ加工販売業五十集屋(いさばや)(野田修一社長、従業員16人)は、台湾への三陸産ホタテの生貝柱輸出を始めた。東日本大震災で工場などすべて流失したが再起。三陸産の品質と鮮度管理に細心の注意を払い、県内では珍しい生での輸出を可能にした。「小さなまちの、小さな会社から岩手の三陸ブランドを発信したい」と野田社長(45)。浜の復興と台湾とのさらなる友好への願いも込める。
1・5トン分のホタテをむき、粒の数ごとにパック詰めし、今月から月に複数回、定期的に輸出。朝水揚げされたものを成田空港へ陸送し、翌日夜に台湾に届く。
シーズンごとに粒のそろい具合など条件がよい産地のものを選ぶ。現在は釜石市の釜石湾白浜浦、大船渡市の吉浜湾、陸前高田市の広田湾産を使用する。
野田社長は「勝ち残るためには、数ではなく質が勝負。岩手の三陸産はどこよりもおいしい。生産者の期待を背負い、ブランドを世界で確立したい」と決意する。
【写真=台湾に輸出する三陸産のホタテ貝柱を手に、「浜の復興を通じ、岩手の活性化につなげたい」と決意を語る野田修一社長】
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