12月6日の開通を控え、報道各社に公開された常磐道相馬-山元インターチェンジ間の区間=宮城県山元町
12月6日に開通する常磐自動車道相馬(相馬市)-山元(宮城県山元町)インターチェンジ(IC)間(23.3キロ)のうち、山元ICから福島県境までの10キロなどが28日、報道各社に公開された。東日本大震災で大きな被害が出た両県沿岸を走る高速道路網が拡充され、復興への好影響が期待される。
開通区間は暫定2車線の一部4車線。路肩の外側線の外側に30センチ間隔で深さ9ミリの「注意喚起溝工」を設け、居眠りなどの事故防止策を講じた。南部の坂元地区には、2016年度末までにスマートICが整備される。
浪江-南相馬IC間(18.4キロ)と同時に開通し、仙台圏と相双地方が高速道でつながる。浪江町-仙台市間の所要時間は、115分から21分短縮される見込み。
開通に合わせ、山元-亘理IC間に鳥の海パーキングエリア(PA)も開業する。トイレのほか福島県内の常磐道の空間放射線量を表示するモニターなどが設置された。震災の津波で約1メートル浸水した敷地は2メートルかさ上げした。15年度にスマートICを併設する。
残る常磐富岡-浪江IC間(14キロ)は来年春の大型連休前に開通予定。埼玉県三郷市の三郷ICから亘理町の亘理ICまで300キロが全通する。
東日本高速道路仙台工事事務所の大築正明所長は「宮城、福島両県の交流の活発化が期待される。首都圏まで全通すれば、東北道とのダブルネットワークとして物流などの代替ルートとして機能することが期待される」と話した。
2014年11月29日河北新報
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