2015.03.04

高田高は仮校舎最後の式典 県内各高校で卒業式

takatakou150302

 岩手県内の多くの高校で1日、卒業式が行われた。中学2年生の3月に東日本大震災が起きてから早4年。「あの苦難を思えば、この先どんなことでも乗り越えていける」。沿岸被災地の生徒たちは、復興に貢献する人材となる誓い新たに、思い出詰まった校舎を巣立った。 
 津波を受け校舎が使えなくなり、大船渡市立根町の大船渡東高萱中(かやなか)校舎(旧大船渡農高)で学んできた高田高(横田昭彦校長、生徒496人)は、陸前高田市高田町に建設中の新校舎が間もなく完成するため、仮校舎で最後の卒業式となった。
 卒業生は169人。前生徒会長の藤原奈々さんが「数え切れない人に支えられ、ここまで成長できた。萱中校舎最後の卒業生であることを誇りに思う」と言葉を詰まらせながら答辞を述べた。
 卒業生の多くは3年間毎日、陸前高田市から約20キロ離れた仮校舎にスクールバスで通った。それぞれ部活動の後輩らから花束を受け取ったり胴上げされたりし、女子バスケットボール部の長野未来さんは色紙を手に「本当に楽しい高校生活だった」と笑顔を見せた。
【写真=卒業式を終え、後輩らから受け取った花束や色紙を手に笑顔を見せる高田高の女子生徒=1日、大船渡市立根町】

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