2015.06.02

小学生が避難所運営体験 色麻でワークショップ

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段ボールを使って避難スペースをつくる子どもたち

 未来の防災リーダーを担う人材育成を目指したワークショップが31日、色麻町の積水ハウス東北工場であった。同工場は3月の国連防災世界会議の公式視察先の一つ。会議で採択され、子どもと若者の防災活動への参加推進などを盛り込んだ「仙台防災枠組み」を受けた初の試みとなった。

 同社と町が2013年に締結した防災協定に基づく開催で、7~11歳の町内の小学生10人が参加。災害時に250人が寝泊まりできる避難所になる同工場で、子どもたちは段ボールを使って避難スペースを設営したほか、高齢者や障害者の避難所誘導を学んだ。

 避難所での炊き出しにも挑戦。食品保存用の袋を使った炊飯や新聞紙での皿作りも体験し、サバや焼き鳥の缶詰をおかずに試食した。工場内のモデルハウスでは家の中の危険箇所を探して回り、地震発生時に家電や家具、ガラス窓のそばに寄らないことを確認した。

 参加した色麻小4年但馬恭平君(10)は「楽しく勉強できた。大きな地震が起きた時は勉強したことを生かしたい」と話した。同社は今後もワークショップを継続開催する予定で、町教委と連携して学校の授業での導入も検討する。
2015年06月01日河北新報

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