2015.06.04

福島再生思い発信 講演や意見交換 名古屋で「チャレンジふくしまサミット」

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意見交換する(右から)野地、菊池、庄司、丹波の各氏

東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興に向けて歩む本県の情報を発信する「チャレンジふくしまサミットin東海」は2日、名古屋市のミッドランドホールで開かれた。「新たなふくしまの創造-ふくしまからの挑戦」をテーマに、関係者が課題解決や地域再生への決意を語った。
 サミットは県が主催し、昨年度から開いている。今年度1回目で、福島民報社などが協力した。東海地方から約210人が来場した。
 鈴木正晃副知事が講演し、震災と原発事故で被災した本県の現状を説明した。除染や風評払拭(ふっしょく)、風化対策、避難地域の再生、新産業創出などの課題を挙げ、「福島の現状を理解し、取り組みに思いを寄せてほしい」と呼び掛けた。
 スポーツジャーナリストの中西哲生さんが「CHALLENGE!~新しいふくしまの挑戦」と題して基調講演した。「子どもたちが体を動かすときの笑顔は大人も元気にする」と語った。
 続いて、「新たなふくしまの創造-ものづくりからチャレンジはじめよう。」をテーマにパネルディスカッションを行い、いわき市の東洋システムの庄司秀樹社長、飯舘村に主力工場を置く菊池製作所の菊池功社長、野地誠県風評・風化対策監が意見交換した。庄司社長は「社会イノベーションを起こし、復興に向けた安全・安心なまちづくりにつなげたい」、菊池社長は「復興関連事業に力を入れ、工場への大学研究団地の形成などの取り組みを進める」と力を込めた。野地対策監は「人と人とのつながりが復興を前に進める原動力となる」と述べた。丹波史紀福島大准教授が進行役を務めた。
 終了後、東海地方の企業関係者らを招いた交流会を開いた。

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