2015.07.29

防災授業の先生は高校生 IT活用し意識向上

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タブレット端末を使い津波の到達した高さを調べる中学生

 石巻市の石巻工高土木システム課の3年生が16日、習得した土木技術を生かし、隣接する山下中(生徒294人)の1年生に防災体験授業をした。地域貢献と中学生の防災意識向上を図ろうと初めて企画した。

 石巻工高であった授業には中学生86人が参加。パソコンを用いた授業では、中学生たちが画面に映された地図上に自宅から中学校までの通学路を示し、標高を確認した。

 校外授業では高校生の指導の下、パソコンとタブレット端末を使って学校周辺の標高などを調べた。東日本大震災で到達した津波の高さが分かるアプリを活用し、場所ごとに津波の脅威を実感した。

 山下中の今野想来(そら)さん(12)は「自分の通学路の標高が分かった。避難する時はより高い道を選びたい」と話した。石巻工高の木村文香さん(18)は「震災後、石巻地域は浸水しやすくなっている。通学路の危険を伝えることができた」と手応えを語った。

2015年07月28日河北新報

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