2016.02.03

震災犠牲を地蔵で悼む 高校生が土人形製作

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丹治さんのアドバイスを得ながら、土の地蔵作りに挑む生徒たち

 宮城県美里町の南郷高(生徒171人)で1月27日、東日本大震災の犠牲者を供養する「土人形作り体験」のワークショップがあり、普通科の3年生19人が、高さ10センチほどの土の地蔵作りに挑戦した。
 同校の震災復興支援学習の一環で、「こどもの発達と保育」の授業を活用。山元町で土人形作りの工房を主宰する主婦丹治陽子さん(60)を講師に招き、生徒たちは1人1体の地蔵を約2時間かけて制作した。
 木村生弥さん(17)=涌谷町=は震災直後、祖父母の安否を確認するため石巻市を訪れ、惨状にがくぜんとした。自作の地蔵を手に「被災された方が少しでも笑顔になれるよう、気持ちを込めて作った」と話す。
 丹治さんは3月11日夜、山元町の震災犠牲者の供養のため、生徒たちの作った地蔵を含む311体をJR旧山下駅前に飾るつもりだ。地蔵の出来栄えを見て「楽しんで作ってもらい、みんないい表情になった」と喜んでいた。
2016年02月02日河北新報

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